フェミ珈琲

フェミニズムに関するおすすめ映画・本の紹介と、フェミニストの日常を綴ります

RBGって誰?映画で見るルース・ベイダー・ギンズバーグの活躍

みなさん、ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsberg、通称RBG)という1人の女性をご存知ですか?

ルースは、アメリカの連邦最高裁で25年以上判事をつとめ、"法律"という側面から社会の性差別戦ってきた女性です。

フェミニストのアイコンとして若者からも絶大な人気と尊敬を集めたルース・ベイダー・ギンズバーグ

トランプ政権下のアメリカでは、特にリベラル派のシーロー(Shero, not Hero)として注目を集めましたが、2020年9月に87歳で人々に惜しまれながら逝去されました。

今回は、そんな彼女の半生と、功績を知れる2本の映画をご紹介します!

 
 
 
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ルース・ベイダー・ギンズバークの半生

ルースは1933年にニューヨークのユダヤ人家庭に生まれました。

名門コーネル大学で学んだのち、1956年に夫マーティンが学ぶハーバード大法科大学院に入学。その後、コロンビア大学に転学しますが、病に倒れた夫の看病と子育てをしながら首席で卒業しました。

しかし当時はまだまだ女性のキャリア、特に弁護士のような分野では女性の地位は低く、主席で卒業しながらもルースを雇う弁護士事務所はなかなか見つかりませんでした。

しかしそんな状況にもくじけず、大学で教鞭をとりながら、アメリカ自由人権協会(ACLU)の女性の権利プロジェクト立ち上げに参加。性差別が主題となる裁判の弁護士を次々に戦い、1993年には女性としては史上2人目の最高裁判事に任命されました。

87歳で亡くなる直前まで判事として活躍を続け、「アメリカの尊敬する女性ランキング」では常に上位にランクインし、後年はフェミニストのアイコンとして若者からの絶大な人気を誇りました。

 

「ノートリアスRBG」の意味とは

ルースが若者の人気が強まる中で、「ノートリアスRBG」という愛称が広まりました。

これは、ヒップホップのレジェンド、ノートリアスB.I.Gをもじったあだな。"notorious"とは「悪名高い」という意味で、小柄なお年寄りであるルースとこのあだ名のギャップが、なんとも味わい深いですよね。

 

しかし彼女の実績は大胆そのもの。従来の「女性はこうあるべき」像やジェンダー規範、そして数々の性差別的な法律をぶち壊してきたルースにはピッタリのあだ名です。

RBGのグッズも多数発売され、ルースのタトゥーを入れる人も続出しました。ポップカルチャーの中で、フェミニストの最高判事がどれだけ人気だったのかがよくわかりますよね。

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続いて、「ルース・ベイダー・ギンズバークの活躍や人柄をさらに知りたい!」

そんな方にオススメの映画を2本ご紹介します。

 

「RBG 最強の85歳」(RBG)

 ルースの半生を追ったドキュメンタリーはどんな物語よりもパワフル!

【概要】
 
 
 
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ルース本人と、周囲の人々へのインタビューを元に構成されたドキュメンタリー。彼女の性差別との戦いの半生と、ルースの魅力が余すところなく知ることができます。

「性差別的な法律がある」ということすら認識されていなかった時代から、弁護士として社会の性差別に戦いを挑んできたルース。彼女が手掛けた裁判や判決の数々は、アメリカのジェンダー平等を大きく進めてきました。

 

また、最高裁判事という立ち位置の人がいかにポップカルチャーのアイコンとなっていったかも描かれています。

たとえば、男女の賃金格差。たとえば、中絶の権利。たとえば同性婚

今のアメリカのジェンダー平等は、彼女なくして実現していなかったと言っても過言ではないのです。

 

ドキュメンタリーの中では、ルースのシャイな人柄、おちゃめな一面、そして誰よりもタフで努力家な姿も見られます。85歳になってもなお、ジムでパーソナルトレーナーのもと筋トレに励むルースの姿は必見です!

 

フェミニストとしてインスパイアされること間違いなしの一作。ぜひ味わってみてください。

 

「RBG 最強の85歳」(RBG)

2018年 アメリカ 97分

監督:ジュリー・コーエン

出演:ルース・ベイダー・ギンズバーグ

 

www.finefilms.co.jp

 

『 ビリーブ 未来への大逆転』(On the Basis of the Sex)

  ハーバード大から法廷へ。若きルースの戦いを描く伝記映画。

【概要】

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ルース・ベイダー・ギンズバーグの、ハーバード大学法科大学院入学から弁護士として挑んだ史上初の男女平等裁判の様子を描いた実話を元にした伝記映画。

彼女がハーバードに入学したとき、女性はたったの9人しかいませんでした。女性用トイレも用意されていない時代で、入学早々教授陣から性差別的な言葉を投げかけられるなど、女性が勉強に打ち込みやすい環境はまったく整っていませんでした。

また、大学院を主席で卒業しながらも、性別を理由に就職は思うように行きません。しかたなく大学の教師として働き出すのですが、とあるきっかけから男女平等をかけた裁判に挑むことになり…。

この映画を見ると、最愛の夫や家族との関係、そしてルース自身の葛藤や成長がいっそう胸に迫ります。はじめはおとなしくシャイだったルースが次第に自信あふれる強い女性になっていく様子は勇気をもらえますし、互いを心から尊敬し支え合う夫との対等なパートナーシップも感動的。

ちなみに原題の"On the Basis of Sex"は「性別に基づいた」という意味。性別に基づいた差別や偏見をルース自身が受け続け、そしてその性別に基づいた差別戦う姿を描く映画にぴったりのおしゃれなタイトルですが、例にもれず邦題になるとふんわりとしたダサいタイトルに…。

しかし本編は非常に魅力的でエンパワリングなので、タイトルに基づいた偏見は持たず、ぜひご覧ください!

 

『 ビリーブ 未来への大逆転』(On the Basis of the Sex)

2018年 アメリカ 120分

監督:ミミ・レダ

出演:フェリシティ・ジョーンズアーミー・ハマージャスティン・セロー

gaga.ne.jp

 

以上!伝説のフェミニスト、ルース・ベイダー・ギンズバーグの半生と、彼女を描いた映画2本をご紹介しました。

多くの女性に勇気を与え、アメリカのジェンダー平等への道を大きく進めたRBGという人物。彼女はもうこの世にはいないことがとてもさみしいですが、これからの時代は私たちが変えていく!という強い気持ちになることができます。