フェミ珈琲

フェミニズムに関するおすすめ映画・本の紹介と、フェミニストの日常を綴ります

RBGって誰?映画で見るルース・ベイダー・ギンズバーグの活躍

みなさん、ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsberg、通称RBG)という1人の女性をご存知ですか?

ルースは、アメリカの連邦最高裁で25年以上判事をつとめ、"法律"という側面から社会の性差別戦ってきた女性です。

フェミニストのアイコンとして若者からも絶大な人気と尊敬を集めたルース・ベイダー・ギンズバーグ

トランプ政権下のアメリカでは、特にリベラル派のシーロー(Shero, not Hero)として注目を集めましたが、2020年9月に87歳で人々に惜しまれながら逝去されました。

今回は、そんな彼女の半生と、功績を知れる2本の映画をご紹介します!

 
 
 
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ルース・ベイダー・ギンズバークの半生

ルースは1933年にニューヨークのユダヤ人家庭に生まれました。

名門コーネル大学で学んだのち、1956年に夫マーティンが学ぶハーバード大法科大学院に入学。その後、コロンビア大学に転学しますが、病に倒れた夫の看病と子育てをしながら首席で卒業しました。

しかし当時はまだまだ女性のキャリア、特に弁護士のような分野では女性の地位は低く、主席で卒業しながらもルースを雇う弁護士事務所はなかなか見つかりませんでした。

しかしそんな状況にもくじけず、大学で教鞭をとりながら、アメリカ自由人権協会(ACLU)の女性の権利プロジェクト立ち上げに参加。性差別が主題となる裁判の弁護士を次々に戦い、1993年には女性としては史上2人目の最高裁判事に任命されました。

87歳で亡くなる直前まで判事として活躍を続け、「アメリカの尊敬する女性ランキング」では常に上位にランクインし、後年はフェミニストのアイコンとして若者からの絶大な人気を誇りました。

 

「ノートリアスRBG」の意味とは

ルースが若者の人気が強まる中で、「ノートリアスRBG」という愛称が広まりました。

これは、ヒップホップのレジェンド、ノートリアスB.I.Gをもじったあだな。"notorious"とは「悪名高い」という意味で、小柄なお年寄りであるルースとこのあだ名のギャップが、なんとも味わい深いですよね。

 

しかし彼女の実績は大胆そのもの。従来の「女性はこうあるべき」像やジェンダー規範、そして数々の性差別的な法律をぶち壊してきたルースにはピッタリのあだ名です。

RBGのグッズも多数発売され、ルースのタトゥーを入れる人も続出しました。ポップカルチャーの中で、フェミニストの最高判事がどれだけ人気だったのかがよくわかりますよね。

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続いて、「ルース・ベイダー・ギンズバークの活躍や人柄をさらに知りたい!」

そんな方にオススメの映画を2本ご紹介します。

 

「RBG 最強の85歳」(RBG)

 ルースの半生を追ったドキュメンタリーはどんな物語よりもパワフル!

【概要】
 
 
 
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ルース本人と、周囲の人々へのインタビューを元に構成されたドキュメンタリー。彼女の性差別との戦いの半生と、ルースの魅力が余すところなく知ることができます。

「性差別的な法律がある」ということすら認識されていなかった時代から、弁護士として社会の性差別に戦いを挑んできたルース。彼女が手掛けた裁判や判決の数々は、アメリカのジェンダー平等を大きく進めてきました。

 

また、最高裁判事という立ち位置の人がいかにポップカルチャーのアイコンとなっていったかも描かれています。

たとえば、男女の賃金格差。たとえば、中絶の権利。たとえば同性婚

今のアメリカのジェンダー平等は、彼女なくして実現していなかったと言っても過言ではないのです。

 

ドキュメンタリーの中では、ルースのシャイな人柄、おちゃめな一面、そして誰よりもタフで努力家な姿も見られます。85歳になってもなお、ジムでパーソナルトレーナーのもと筋トレに励むルースの姿は必見です!

 

フェミニストとしてインスパイアされること間違いなしの一作。ぜひ味わってみてください。

 

「RBG 最強の85歳」(RBG)

2018年 アメリカ 97分

監督:ジュリー・コーエン

出演:ルース・ベイダー・ギンズバーグ

 

www.finefilms.co.jp

 

『 ビリーブ 未来への大逆転』(On the Basis of the Sex)

  ハーバード大から法廷へ。若きルースの戦いを描く伝記映画。

【概要】

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ルース・ベイダー・ギンズバーグの、ハーバード大学法科大学院入学から弁護士として挑んだ史上初の男女平等裁判の様子を描いた実話を元にした伝記映画。

彼女がハーバードに入学したとき、女性はたったの9人しかいませんでした。女性用トイレも用意されていない時代で、入学早々教授陣から性差別的な言葉を投げかけられるなど、女性が勉強に打ち込みやすい環境はまったく整っていませんでした。

また、大学院を主席で卒業しながらも、性別を理由に就職は思うように行きません。しかたなく大学の教師として働き出すのですが、とあるきっかけから男女平等をかけた裁判に挑むことになり…。

この映画を見ると、最愛の夫や家族との関係、そしてルース自身の葛藤や成長がいっそう胸に迫ります。はじめはおとなしくシャイだったルースが次第に自信あふれる強い女性になっていく様子は勇気をもらえますし、互いを心から尊敬し支え合う夫との対等なパートナーシップも感動的。

ちなみに原題の"On the Basis of Sex"は「性別に基づいた」という意味。性別に基づいた差別や偏見をルース自身が受け続け、そしてその性別に基づいた差別戦う姿を描く映画にぴったりのおしゃれなタイトルですが、例にもれず邦題になるとふんわりとしたダサいタイトルに…。

しかし本編は非常に魅力的でエンパワリングなので、タイトルに基づいた偏見は持たず、ぜひご覧ください!

 

『 ビリーブ 未来への大逆転』(On the Basis of the Sex)

2018年 アメリカ 120分

監督:ミミ・レダ

出演:フェリシティ・ジョーンズアーミー・ハマージャスティン・セロー

gaga.ne.jp

 

以上!伝説のフェミニスト、ルース・ベイダー・ギンズバーグの半生と、彼女を描いた映画2本をご紹介しました。

多くの女性に勇気を与え、アメリカのジェンダー平等への道を大きく進めたRBGという人物。彼女はもうこの世にはいないことがとてもさみしいですが、これからの時代は私たちが変えていく!という強い気持ちになることができます。

強いオンナ特集!戦う女性がイケてる映画5選

悪い奴らにさらわれて、悲鳴を上げながらイケメンヒーローの救出を待つ…

「そんな女性像はもう見飽きた!!」

そんな人たちにオススメしたいのが、とにかく強くてかっこいいオンナたちの映画。

媚びない、負けない、揺るぎない…

映画における強強オンナたちは、見る私たちにセクシスト・ワールドを生き抜く力を与えてくれます。

今回は、女性が戦う映画を5本ご紹介したいと思います。

 

エイリアン2』(Aliens)

 元祖「戦う強いオンナ」シガニー・ウィーバー演じるエレン・リプリーは強すぎる!

www.imdb.com

【あらすじ】

大ヒットSFスリラー『エイリアン』の続編。前作で唯一生き残った宇宙航海士のエレン・リプリーが催眠カプセルでの眠りから目覚める。エイリアンと死闘を繰り広げたことを人々に信じてもらえないリプリーだが、植民惑星との連絡が突如途絶えたことで、調査のために再び惑星に向かうことになる…。

 

監督は『タイタニック』や『ターミネーター』を手掛けたジェームズ・キャメロン

 

フェミ味…★★★★☆

強さ度…★★★★★

【推しポイント】

従来の「男性に守ってもらうか弱い女性像」の対極をいくキャラクターのパイオニアは、なんといってもエイリアンのリプリーではないでしょうか。”美しさ”ではなく、際立つ”強さ”で見るものを魅了します。

そして、本作の中で従来女性キャラクターに課されてきた「か弱さ」や「美しさ」を拒否するのは、主人公リプリーだけではありません。個人的には調査隊員のメンバー、ジェニット・バスケスはとにかくハンサム。小さい頃、エイリアンの恐ろしさとバスケスのかっこよさに震えた方も多いのではないでしょうか?

映画自体、「エイリアン(女性を妊娠させようとする男性の欲望の象徴)と戦う女性」と読み取れる、フェミ的に非常に興味深い作品でもあります。

今や古典的名作SFスリラーとなったこの作品も、強いオンナ像に気合が入ること間違いなしです。

 

エイリアン2』(Aliens)
(1986年 アメリカ・イギリス 137分)
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:シガニー・ウィーバートム・スケリット、ヴェロニカ・カートライト他

依頼人』(The Client)

私もピンチのときは、この”オンナ”弁護士に依頼したい!

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【あらすじ】

11歳の少年マーク・スウェイは偶然、殺された上院議員の死体の場所を知ってしまう。そのことでマフィアだけでなく警察やFBIからも追われる身となったマークは、離婚歴のある女性弁護士レジー・ラブに助けを求める。レジーはたった1ドルの依頼料でマークの弁護を引き受け、2人は次第に信頼関係を築いていく。

フェミ味…★★★☆☆ 

強さ度…★★★☆☆

【推しポイント】

ジーの弁護士事務所のチラシを見て訪ねたマークは、最初レジー・ラブがオンナであることに落胆しますが、次第にそんな偏見などはどこかへ消え、強い信頼関係を築く2人の姿は胸が熱くなります。

他にも劇中では、女性が弁護士という職業で活躍することの難しさや偏見を感じるシーンがいくつもあります。たとえば弁護士として会話をしようとしているにも関わらず、男性から「MS.ラブ 魅力的な方だ。弁護士では惜しい」と失礼な発言を受けるシーン。「女性は勉強ができすぎないほうがいい」というプレッシャーは現在もまだ根強いですよね‥。でも、そうした偏見にも負けず、敵からの脅しにも負けないレジーのかっこよさは私たちに勇気を与えてくれます。

 

依頼人』 (The Client)
(1994年 アメリカ 119分)
監督:ジョエル・シュマッカー
出演:スーザン・サランドントミー・リー・ジョーンズ、ブラット・レンフロ他

『マッドマックス 怒りのデスロード』(Mad Max: Fury Road)

 随所に散りばめられたフェミ要素も必見!フュリオサ姐さん、一生付いていきます

 
 
 
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【あらすじ】

石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス(トム・ハーディダークナイト ライジング』)。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、配下の全身白塗りの男ニュークス(ニコラス・ホルト)と共に、奴隷として捕われた美女たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。凄まじい追跡、炸裂するバトル……。絶体絶命のピンチを迎えた時、彼らの決死の反撃が始まる!

(引用:<ブラック&クローム>エディション 2017.2.8 ブルーレイ発売 映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』公式サイト

 フェミ味…★★★★★

強さ度…★★★★★

【推しポイント】

スキンヘッドのシャーリーズ・セロンよりかっこいい存在がこの世にいるのでしょうか!?そう思わずにはいられない戦うオンナの名作です。

シリーズ1~3作目はマックスの物語でしたが、今作は完全にオンナの物語。支配者イモータン・ジョーは、女性たちを「子を産む道具」や「母乳を生産する道具」として扱います。

性奴隷とされた女性たちが逃げ出す際に壁に残した言葉「WE ARE NOT THINGS - 私たちはモノではない」は、普遍的なフェミニズムのメッセージ。

(「女性は子どもを産む機械」発言した政治家にぜひ見てほしい映画ですね!)

バイクを乗り回す「鉄馬の女たち」も、フュリオサに劣らずハンサム。

また少し前の映画ならば、フュリオサとマックスが恋愛ムードになっていた可能性もありますが、本作にはその兆しがまったくありません。恋愛に絡め取られない強いオンナの描写にテンションがあがります。

つまり、トム・ハーディ演じるマックスの影がどこまでも薄いのがこの映画の魅力と言えるでしょう!

 

『マッドマックス 怒りのデスロード』(Mad Max: Fury Road)
(2015年 オーストラリア・アメリカ 120分)
監督:ジョージ・ミラー
出演:シャーリーズ・セロントム・ハーディ

 

 

『LUCY/ルーシー』(Lucy)

戦闘力で言えば圧倒的にナンバーワン!

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【あらすじ】

ごく普通の生活を送っていた女性ルーシーは、台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまう。マフィアは、人間の体内にある物質を埋め込み、その人間を海外に送り出すことで物質の密輸を行おうとしていたが、ルーシーの体の中でその物質が漏れ出すアクシデントが発生。その影響により、普通の人間なら全体の10%しか機能していないと言われる脳の機能が、徐々に覚醒していく。脳の覚醒率が上がるに従い、超人的な力が解放されていくルーシーは、自分と同じような人間を二度と生み出さないためにも、マフィアの計画を阻止するために動き始める。

(引用:LUCY ルーシー : 作品情報 - 映画.com

フェミ味…★★☆☆☆

強さ度…★★★★★

【推しポイント】

人間キャラクターとしては、性別問わず歴史上のどの映画の主人公より強いのではないかと思わせるルーシーの戦闘力が何よりも見もの。

もはや何でもありのアクションをひたすらこなすスカーレット・ヨハンソンがかっこよすぎます。

深いことは考えず、とにかく強いオンナが繰り出すアクションを楽しんでみてください!

 

『LUCY/ルーシー』(Lucy)
(2014年 フランス 89分)
監督:リュック・ベッソン
出演:スカーレット・ヨハンソンモーガン・フリーマン

 

チャーリーズ・エンジェル

全シリーズ大好きだけど 、フェミ度で言えば最新作がダントツ!

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【あらすじ】

1976~81年にテレビドラマとして人気を博し、2000年にはキャメロン・ディアスドリュー・バリモアルーシー・リューという人気女優が集結した映画版も大ヒットを記録した「チャーリーズ・エンジェル」をスタッフ&キャストを一新して再映画化。

(略)

国際機密企業チャーリー・タウンゼント社の女性エージェント組織=通称「チャーリーズ・エンジェル」のサビーナ、エレーナ、ジェーンのもとに、「新開発のエネルギーが兵器化される」という情報がもたらされ、それを阻止すべく3人は命を懸けた戦いに挑む。

(引用:チャーリーズ・エンジェル : 作品情報 - 映画.com )

 

フェミ味…★★★★★

強さ度…★★★☆☆

【推しポイント】

オリジナルドラマシリーズも、ゼロ年代の映画版も、どれも違った変わらぬ魅力があるのですが、今回の最新作はフェミ度が現代に向けてアップデート。

最初のセリフがサビーナの「Women can do anythting(女性にできないことはない)」な時点で、この映画のコンセプトは期待通りとわかります。

今作の、異性愛規範に真っ向から対峙していくスタイルのエンジェルたちがとにかく魅力的。

 出てくる女性たちの多様性も一際アップしていて、国籍もセクシュアリティも年代も様々です。『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のラヴァーン・コックスも出演しています。

 その他にもフェミネタが随所に散りばめられており、最初から最後までガールズ・エンパワーにあふれる一作です。

ドラマシリーズからのキャメロン・ディアスたちの映画を経て、このエンジェルたちにたどり着いた…そのことが何よりも感慨深い、一作でした。

 

チャーリーズ・エンジェル』(Charlie's Angels)
(2019年 アメリカ合衆国 118分)
監督:エリザベス・バンクス
出演:クリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカ他

 

 以上、「強いオンナ特集!戦う女性がイケてる映画5選」でした。

ご紹介したどの作品でも、かっこいい女性たちが活躍することは間違いないのですが、こうして並べてみると、白人女性率が高いのが少し残念。

人種的にもセクシュアリティ的にも年代的にも、もっともっと多様な強いオンナがもっと出てきてほしい!と思うのでした。

みなさんのお気に入り強いオンナ映画はなんですか?

 

見れば元気になれる!ガールズ・エンパワーメント映画5選

ちょっと元気が出ない…。自分に自信が持てない…。

毎日を必死に生きてるけれど、誰しもそんなタイミングってありますよね。

そんなときに「映画を見て元気を出そう!」と思う人も多いと思います。

そこで今回は、見るだけで元気になれるとにかくハッピーなガールズ・エンターテイメントな映画を5本ご紹介します!

フェミニズムやエンパワーメントに興味ある人もぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 『ブックスマート』(BOOKSMART)

シスターフッドとエンパワーの最強現代版ティーンズムービー!

 
 
 
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【あらすじ】

明日は卒業式。親友同士のモリーとエイミーは、高校生活の全てを勉学に費やし輝かしい進路を勝ちとった。ところが、パーティー三昧だった同級生たちも同じくらいハイレベルな進路を歩むことを知り驚愕。2人は失った時間を取り戻すべく、卒業パーティーに乗り込むことを決意する。 (引用元:映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』公式サイト

エンパワーメント度…★★★★★
インクルーシブ度…★★★★★

【推しポイント】

映画冒頭のシーンから、常にハイテンションでお互いを褒めちぎり、相手への愛を惜しみなく表現する主人公のモリーとエイミー。

エイミーとモリーが恋する相手は、もやはかつてのTHE人気者アメフト選手ではないところも新しい!

そしてメインキャラクターとして、同性に恋するレズビアン普通に登場するし、レズビアンであることはもはやメインテーマですらない。

現代のティーン映画は、もはやフェミニズムダイバーシティが当たり前…。その次代の変化自体にも、めちゃくちゃエンパワーメントされること間違いなしです!

longride.jp

 

映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(BOOKSMART)

(2019年 アメリカ 109分)

監督:オリヴィア・ワイルド 出演:ケイトリン・デヴァー、ビーニー・フェルドスタイン、ジェシカ・ウィリアムズ他

 

 2. 『キューティーブロンド』(Legally Blonde)

第3波フェミニズム映画ここにあり!

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 【あらすじ】

お嬢様でファッション大好きなイケイケブロンドガール、エル・ウッズは、政治家志望の完璧なボーイフレンド、ワーナからブロンドであることを理由に振られてしまう…!ワーナーの心を取り戻したい一心で猛勉強し、彼を追いかけてハーバード大ロースクールに合格。しかし授業は超ハードで、ピンク大好きなふわふわキラキラ女子のエルはクラスでも浮きまくり。彼女ははたして無事にワーナーとよりを戻すことができるのか?!

エンパワーメント度…★★★★★
インクルーシブ度…★★☆☆☆

【推しポイント】

「ブロンドギャルはおバカ」一見ステレオタイプど真ん中のエルが、彼女らしいピンク&ふわふわを失わないままに強く自立した女性に成長していく様子はまさに第3波フェミニズム的!

フェミニストであることは、オシャレやハイヒールやピンクや化粧を否定することではない。そのことはエルの活躍を見ていけば一目瞭然。

そして最初は反目していた女の子同士が連帯して「女性をトロフィーのようにしか扱わない男性」や「権力を借りてセクハラしてくる男性」に立ち向かっていく様子は胸がスッキリします!

2000年初頭の映画なので、人種やセクシュアリティの多様度はイマイチ…。ではありますが、現代にも色褪せないエル・ウッズの魅力とシスターフッドのパワーをぜひ

味わってください。

 

『キューティーブロンド』(Legally Blonde)

(2001年 アメリカ 96分)

 監督:ロバート・ルケティック 出演:リース・ウィザースプーンルーク・ウィルソン

 

3. 『ラスト・ホリデイ』(LAST HOLIDAY)

自信を持った女性は、何よりも最高にかっこいい

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【あらすじ】

スーパーの調理器具売り場で働くジョージアは、ごく普通の女性。自分自身に自信もなく、控えめな性格の彼女は、突然、余命3週間という宣告を受けてしまった。そこで、思い残すことのないように全財産を抱えて憧れの高級ホテルで最後の日々を過ごそうと出発するのだが…。

エンパワーメント度…★★★☆☆
インクルーシブ度…★★☆☆☆

【推しポイント】

主演のクイーン・ラティファは、映画『ヘアー・スプレー』などでもとにかくかっこいい大人の女性を演じてきましたが、この映画の冒頭では打って変わって地味な女性を演じます。

そんな彼女が、高級ホテルで徐々に自信あふれる女性へと変化していく様子はとても気持がいい!

もしもあなたが、「自分に自信がなく、冴えない人生を送っているな…」と少しでも 感じているならば、ぜひ、権力に媚びることなく堂々と振る舞い、人生を謳歌するジョージアの姿にエンパワーされてほしいです。

『ラスト・ホリデイ』(LAST HOLIDAY)

2006年 アメリカ 112分

監督:ウェイン・ワン 出演:クイーン・ラティファLL・クール・Jティモシー・ハットン

 

4. 『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(Battle of the Sexes)

男女の賃金格差と男性優位社会への戦いが熱い!

www.searchlightpictures.com

【あらすじ】

1973年、女子テニスの世界チャンピオン、ビリー・ジーン・キングは男女の優勝賞金の平等を求めテニス協会を脱退し、女子テニス協会を立ち上げる。そんな彼女に、男子チャンピオンのボビー・リッグスは、男性優位主義の代表として挑戦状を叩きつけた。男女の賃金平等と女性蔑視の撤廃をかけて世紀のマッチが始まる…!

 

エンパワーメント度…★★★★☆
インクルーシブ度…★★★☆☆

【推しポイント】

この映画は、実在の人物とできごとを元にした物語。70年代といえば、女性の労働の権利や対等な扱いを求めた第2波フェミニズムが盛り上がった時期。ビリー・ジーン・キングのこの戦いはまちがいなく、女性やLGBTQ+の権利向上に大きく貢献しました。

しかし、彼女の初めたこの戦いは約50年後の現代でも未だに終わっていません。男女の賃金格差は世界中で大きな課題として残っていますし、LGBTQ+への差別・偏見もまだまだ残ります。

だからこそ、ラストのテッド(デザイナー)のセリフが胸に迫る…!ビリー・ジーンの戦いの続きは、現代を生きる私たちに託されているのだ…!そう、喝を入れられる映画です。

 

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(Battle of  the Sexes)

2018年 アメリカ・イギリス 122分

監督:ジョナサン・デイトンヴァレリー・ファリス

出演:エマ・ストーン、スティーブ・カレル、アンドレア・ライズブロー

 

5. ドリーム (Hidden Figures)

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人種差別と性差別。どっちにも挫かれることのない女性たちの物語。

【あらすじ】

舞台は60年代のアメリカ。性差別だけでなく、白人用のトイレと有色人種用トイレがわけられるなど人種差別が今よりも色濃く残る時代、NASAの「マーキュリー計画」を支えたのは、黒人女性たちでした。人種×性別のダブルの差別を受ける女性たちが、抑圧に負けず現状を変えるために戦う物語。

エンパワーメント度…★★★★★
インクルーシブ度…★★★★☆ 

 【推しポイント】

歴史上で、多くな活躍・功績を残したマイノリティたちはたくさんいますが、歴史を記録するのがマジョリティだと、そうしたマイノリティの活躍は「なかったこと」にされてしまいがち。この黒人女性たちの活躍も、近年まで注目を集めることはありませんでした。

そういう意味でも原題のFiden Figuresは、「隠された数字」とも「隠された人物」とも読み取れる奥深いタイトルなのですが、相変わらずフェミ映画の邦題はちょっとダサいですね…。

いずれにせよ映画自体は、素晴らしい!

「女性には数学や科学は向いてない」そんな偏見は現代の日本でも根強いですが、今よりさらに過酷な差別・偏見にさらされつつも功績を残した女性たちの物語は、それだけでエンパワリングです。

現代のフェミニズムを語る上で欠かすことのできない「インターセクショナリティ」の一端を知る上でも重要な一作と言えます。

 

『ドリーム』(Fidden Figures)

(2016年 アメリカ 126分)

監督:セオドア・メルフィ

出演:タラジ・P・ヘンソンオクタヴィア・スペンサージャネール・モネイ

 

以上、「見れば元気になれる!ガールズ・エンパワーメント映画5選」でした。 

舞台となる時代や映画の製作年によって、それぞれ異なるエンパワーメントの方向性。

でもトータルでフェミニズムが進んできた道を体感できると、その進み自体に明日への勇気をもらえます。

セクハラにも性差別にも人種差別にも負けずにハッピーに生きる女性たちの姿で、エンパワーされてみてください!